病理診断科
概要・特徴
当院における病理診断業務は、平成8年より病理専門医が常勤して担当し、当院は平成10年より、厚生労働省指定の臨床研修病院、平成11年には、日本病理学会認定病院となった。従来は中央検査科の1部門として業務が行われていたが、平成16年の7月に病理診断科が新設され担当することになった。業務内容は細胞診、生検・手術材料の病理組織診断、術中迅速診断及び病理解剖(剖検)である。細胞診は細胞検査士2名が担当し、組織診断業務は専任医師2名の他、3名の非常勤医師が週4日を担当している。剖検業務は、臨床研修医教育のため必須であるが、東京科学大学病理学教室の協力のもとに行われている。剖検介補は中央検査科所属の臨床検査技師が交代で行なっている。
病理診断に際しては、約50種類の抗体を用いた免疫染色で診断の精度を高めている。蛍光抗体染色による診断(腎生検、皮膚生検など)も行い、外部機関との連携により電子顕微鏡診断(腎生検)、フローサイトメトリー診断(造血器系)、染色体・遺伝子検査(おもに造血器系)、がんゲノム医療への対応(腫瘍全般)も行っている。また、大学と連携して外部機関への受託検査の行えないFISH 診断も実施可能となっている。すべての検体は2名の病理専門医のダブルチェック体制で診断され、精度管理を厳密に行っている。細胞診の精度管理は非常勤の細胞診断指導医が行っている。
昭和54年より、月1回内科が主となり、臨床病理検討会(内科系CPC)が、東京科学大学病理学教室の協力のもとに行われている。また、平成9年より、外科系CPCを2か月に1回行っている。COVID-19の拡大により現在は休止しているが、各科とのカンファレンスも積極的に行う準備をしている。尚、剖検例の神経病理診断については、脳神経研究室長兼神経内科臨床部長である内原俊記医師の指導のもとで行われている。また、教育活動としては、初期研修医や病理専門医を目指す後期研修医の指導も積極的に行っており、診断・教育業務及び学会発表等に必要な文献検索はインターネットを介して東京科学大学の図書館を利用している。
病理診断に際しては、約50種類の抗体を用いた免疫染色で診断の精度を高めている。蛍光抗体染色による診断(腎生検、皮膚生検など)も行い、外部機関との連携により電子顕微鏡診断(腎生検)、フローサイトメトリー診断(造血器系)、染色体・遺伝子検査(おもに造血器系)、がんゲノム医療への対応(腫瘍全般)も行っている。また、大学と連携して外部機関への受託検査の行えないFISH 診断も実施可能となっている。すべての検体は2名の病理専門医のダブルチェック体制で診断され、精度管理を厳密に行っている。細胞診の精度管理は非常勤の細胞診断指導医が行っている。
昭和54年より、月1回内科が主となり、臨床病理検討会(内科系CPC)が、東京科学大学病理学教室の協力のもとに行われている。また、平成9年より、外科系CPCを2か月に1回行っている。COVID-19の拡大により現在は休止しているが、各科とのカンファレンスも積極的に行う準備をしている。尚、剖検例の神経病理診断については、脳神経研究室長兼神経内科臨床部長である内原俊記医師の指導のもとで行われている。また、教育活動としては、初期研修医や病理専門医を目指す後期研修医の指導も積極的に行っており、診断・教育業務及び学会発表等に必要な文献検索はインターネットを介して東京科学大学の図書館を利用している。
病理診断件数
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
病理組織件数 | 2,302 | 2,518 | 2,120 | 1,802 | 1,204 |
細胞診 | 3,899 | 3,925 | 2,848 | 2,051 | 1,591 |
病理解剖 | 23 | 23 | 8 | 13 | 14 |
スタッフ紹介
北川 昌伸 Masanobu Kitagawa | |
病理診断科部長、東京科学大学名誉教授 | |
専門医等 | 日本病理学会病理専門医 |
日本病理学会病理専門医研修指導医 | |
日本病理学会分子病理専門医 |
廣川 勝昱 Katsuiku Hirokawa | |
東京科学大学名誉教授 | |
専門医等 | 日本病理学会・病理専門医研修指導医 |