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~新渡戸記念の~              『言葉の院外処方箋』 樋野興夫センター長


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「言葉の院外処方箋」

第358回
小さな湧き水 〜 大志を抱け! 〜


2025年10月9日 順天堂大学院医学研究科博士課程『腫瘍医学』の講義【がん研究の最前線Cancer Research and Education:キーワード:・がん哲学・遺伝性がん・環境発がん:Keywords:・Cancer Philosophy・Hereditary Cancer・Environmental Cancer】に赴いた。 それぞれの診療科、基礎医学に所属されている3年生、1年生の学生、留学生の真摯な姿勢には大いに感動した。 複数の質問が寄せられた。 特に、『がん哲学』と『がん哲学外来』の由来、経緯、心得も聞かれた。『人間の探求 = 大志を抱け!= 教育』の原点でもあろう!

【顕微鏡観察は、『がん哲学 = 癌細胞の病理と人間社会の病理 = 生物学と人間社会』の原点である。 臨床医でない病理学者が『がん哲学外来』を創設出来たのは、ここにあろう!『がん哲学(Cancer Philosophy) = 癌細胞の病理と人間社会の病理 = 生物学と人間社会』&『がん哲学外来(Cancer Philosophy Clinic) = 医療者と患者の『対話』の重要性を認識し、『がん研究』で得られた科学的思考を持って、『がん』に哲学的な考え方を取り入れていくという立場で医療現場と患者の間にある『隙間』を埋め、対話の中で病気の不安や悩みの解消を図るため】と答えた。 大変貴重な有意義な授業となった。

10月10日は、定例の病理組織診断業務である。【『病理学』 は 『形態』 、 『起源』、 『進展』などを追求する学問分野である。】&【病理組織診断は、顕微鏡観察で、『風貌を診て、心まで読む = 人生の根幹を追求する』】でもある。 臨床医でなく、病理医が『がん哲学外来』を創設出来たのは ここにあろう!
想えば、米国フォクスチェース癌センター(フィラデルフィア)の留学時代(1989-1991)に『遺伝性がんの父:Knudson博士』との出会いが与えられたのが、【『相手を思いやる心』&『患者に対する慈愛の心』の姿勢を貫いて『純度の高い専門性と社会的包容力 〜 病気であっても、病人ではない 〜』社会構築を目指す】であり、『がん哲学』(2003年)と『がん哲学外』(2008年)設立に繋がった。 自分の思いを超えた まさに『見えざる手の導き』を実感する日々でもある。 『不思議な人生の不連続の連続性』で『小さな湧き水になれ!』(画像)である。

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