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~新渡戸記念の~              『言葉の院外処方箋』 樋野興夫センター長


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「言葉の院外処方箋」

第380回
学問的 & 科学的 & 人間的な役割 〜 病理医の観察力 〜

2026年1月23日 筆者は『病理組織診断』の業務に赴く。『病理医の役割 = 顕微鏡を見て病気を診断する = 森を診て木の皮まで診る = 丁寧な観察力』である!

筆者は医師になり、癌研究会癌研究所の病理部に入った(1979年)。 そこで、当時、癌研究所所長であった菅野晴夫(1925-2016)先生との大いなる出会いに遭遇した。 菅野晴夫先生に フィラデルフィア(Philadelphia)の Fox Chase Cancer Center(1905年に米国で最初のがん病院の一つとして設立された)のKnudson(1922-2016)博士の下で『Scienceを学んでくるように』と留学(1989年)の機会が与えられた(画像)。まさに、『自分の身長が伸びた』留学体験であった。 菅野晴夫先生から1991年に癌研実験病理部部長として、帰国するようにと指示を下さった。 2000年 新渡戸稲造(1862-1933)『武士道』発刊100周年シンポでの講演もして頂いた。

菅野晴夫先生の恩師である日本国の誇る病理学者:吉田富三(1903-1973)との『邂逅』に繋がった(画像)。 菅野晴夫先生とは、2003年『日本病理学会』と『日本癌学会』で『吉田富三生誕100周年記念事業』を行う機会が与えられた。 必然的に『がん哲学』の提唱へと導かれた。さらに、2008年『陣営の外 = がん哲学外来』へと展開した。

2009年にスタートされた『吉田富三記念 福島がん哲学外来(福島県立医科大学附属病院がん相談支援センター)』(福島県福島市)に、来月も赴く。 個人面談の予約が入っているとのことである。【福島県出身の世界的病理学者 吉田富三博士を記念して、博士の孫弟子である樋野興夫先生が『福島がん哲学外来』を開設しました。 がんと共に生きる患者/ご家族の思いや悩みをともに考える“心の診察室”です。】と、心温まる紹介がなされている。 2013年『吉田富三生誕110周年記念』が企画され、新聞記事が大きく掲載された。 2019年には『吉田富三記念福島県立医科大学がん哲学外来10周年記念講演会』も開催された。 ただただ感服する。

【顕微鏡でみた癌細胞の映像に裏打ちされた『がん細胞』で起こることは『人間社会』でも起こる』】=『がん哲学 & がん哲学外来』
『医師の2つの使命』
(1)『学問的、科学的な責任』で、病気を直接治療する
(2)『人間的な責任』で、手をさしのべる。


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